バイカラー千日紅

栽培現場での「変異発見」は生産者育種の最重要課題!

6年前につのたんIPを立ち上げたとたんに、営業日野君から「今年のローズネオンからいろんな色が出ましたよ」と言われ、育種のターゲット探しに苦慮して海外の雑草をいじくっていた時だけに、思わず飛びつきました。

 その年の24万株の生産物中からバイカラー株を見つけ出したのが元ハウス管理課社員の高木三史さん。よくぞ見つけました! 

 

ピンク地にローズの斑入り 凄い!

さらに生産部森田君が「素敵な名前を!」と、宝石の一種バイカラー石から”エレスチャル”と名付けてくれました。

変異した花は薄いピンクに濃いローズの斑。出自からどうしてもローズオンリーの株や花がチラホラ~全面に出てしまう。この品種をどう生産に結び付けるか、様々な試験をしました。

 次に採種した種子を苗の生産向けに精製するのに一苦労。精米機10台をフル稼働しても40万粒というと一人で2カ月かかりきりの作業になってしまいます。しかも種苗課からの要望に応えてきれいに殻と羽毛を取り除くと、発芽率はグンと落ちてしまう。

Beneryから届いた荷姿

今後の増産に向けて採種のサポート体制を作らないと。そこで採種と種子処理をプロに依頼すべく、VISTA FF佐藤さんにお願いしてBeneryでの採種を計画。

2019年夏に届いた種はなんと300万粒。発芽率も上がって2020年の生産状況にホッと一息です。

毎日続々と出荷されます